東京マラソン顛末

2月28日、東京マラソンを走ってきた。せっかくなので、ご参考情報でも(周りでもランナー多いし)。
まず抽選であたったのはめでたいことです。倍率今年は10倍くらいだそうで。
ただ、当方としては4度目なので、「やっと」という気分。これ当選する方法もいくつかあるようです(ただ100%というのはなかなか難しいみたいですが)。知り合いには「毎年出てる」というごにょごにょな方もちらほら。
で、事前練習など出来るわけがなく。当日でさえもスケジュール的に参加できるか怪しかったのですが、まぁ当たった以上、出たいわな、ということで無理くり参加(結局、終わってから余韻もなく風呂も入れず仕事するハメになりましたが)。
ちなみに朝も出かける直前まで資料作成という自体に陥っていたので、防寒具の用意など出来るはずもなく(忙しさPRをするつもりは毛頭ないのですが、一応経緯を)。
土砂降りの5度の気温の中、傘も持たず現地に到着。そして、ざーざーぶりの中、Tシャツ・短パンという姿は我が身だけ。98%くらいの人が、傘やカッパ、ウィンドウブレーカーで雨対策。
いやさ、ランナーってそんなヌルイことでいいんすか、と一人思いながら、並ばらないといけない時間からスタートまでの30分をガチガチ歯を鳴らしながら待つ。しかも時計も見あたらなかったので、じゃらじゃら系時計というひどさ。
もはやこの時点で戦意喪失というか、意識が明後日の方向に。image, 1年でもっとも寒い時期に雨に打たれながらTシャツで30分、たちつづけるという苦行を。
そして、意識は「タイムだせるかな?」から「完走できるかな」になり、次に「今日までの資料まにあうだろうか」から「明日の仕事できるかな」と仕事ごとへ、そして「自分は何しているのか」、「私の存在は何なのか」のように哲学的命題に移り変わりゆきます。最終的には「マラソン保険ってあるんだろうか」みたいなよしなしごとまで。
でも、「不毛地帯のシベリアに比べればましか、と相対的に心を穏やかにさせます(小説版しか知らないけど)。
そして、偉い人のスピーチや同じことしかしゃべらないDJなどの慰みも終わり、9時10分出発。
立ち止まるつらさに比べると、どれほど嬉しいことか!
そして新宿都庁前から、港区の方に向かいます。最初の10キロはまぁ楽しい、と。そこから10キロは、気持ち的には飽きてくる。
街頭の「頑張って」という声援は非常にありがたいものの「がんばってるがな!」とかこっそり突っ込み、たまに「Fight」という応援幕も見かけ「闘え!ってことかしら。和製英語のファイトならカタカナにしようぜ!」とか一人毒づくものの、フォローしておくと、いずれにせよ東京マラソンの良さはこういう地元の方々との絡みでしょうね。天候さえよければ非常にありがたい感謝感激の励ましでしたが、天候の悪さで世界が敵にみえていたんす。
さて、港区に入り見慣れた風景になり、少し気分も気楽。iPodを持っていたものの、手がかじかんで、スイッチのオンさえ出来ない状態で20キロまで到着。
そして、そこから浅草の方へ。この辺で雨がやんできて、急にテンションもあがってきます。iPodもオンできるし。
街頭では「バナナ」とかの給食がでる(公式のもの)。たまに、非公式の方がチョコとか飴もくれる。「お汁粉」まであった。こういうのはとても元気がでる(それどころじゃなくてあまり口に出来ませんでしたが)。
20キロから30キロまでは楽しく走る。35キロくらいから、テンションだだ下がり。たまにボビーなんとかの芸能人もいる。
やはり、見慣れた東京の街を走るのは楽しい。「銀座四丁目」あたりは、人も多くて楽しい。「角を曲がると、そこは銀座だった」みたいな。
また、いたるところで催し物がされており、歌うたったり、バンドがあったり。ゆっくりは見れないけど、これもそこそこ楽しい。
コスプレしている人は、そこそこいた。サッカーのワールドカップのトロフィーやスパイダーマン、動物などなど。ただ、ホノルルに比べると少し少なかったかも。
そして、まぁ最後はゴール。運営のオペレーションはエクセレント。ほとんど待ち時間なく、「メダル」をもらって、タオルをもらって、「給食」をもらって、手荷物の返品まで至る。この辺りは感動。
※ただし、東京マラソンは「津波の心配の中の決行」や「オリンピックの期間中の開催(東京ってオリンピックに申請してたんじゃなかったっけ?)」で批難されていた点もあることを念のため注記しておきます。個人的には、その辺は価値観の問題なので評価いたしかねる。
タイムは相当悪かった・・・。どれくらい悪かったかというと、100キロマラソンの42キロ時点の記録より悪かったというほど悪かったので書かない。聞かれても言わない。
42キロマラソンは02年のホノルル以来ぶりだから7年ちょいぶり。ただ1度でも走ってるとペース配分がわかるので気が楽です。ただ、年の(以下、矜持のため自主規制)。
100キロマラソンの時は「あ、アキレス腱切れるかも」という恐れと共に走っていましたが、そういうのもなく(実際、ぷちぷちいってた)。
ただ、筋肉痛は案の定。地元の駅で降りたら、私と同じように足を引きづりながら階段をのぼる外国人がいて、妙な連帯感。お疲れ、というような。
総評としては、やはり東京マラソン、かなり楽しいマラソンでした(そんなに他の大会を走っているわけではないので絶対評価ですが)。皆様にも当選がありますことを願って。
参考:100キロマラソン (いけいけどんどん)

東京マラソン顛末」への2件のフィードバック

  1. あやみ

    あははは、いいねぇ、相当笑わせてもらいました。
    2月の雨の中、Tシャツ短パン一丁で30分てアナタ(笑)
    いやぁでも、仕事忙しくても、こうして参加して悪天の中、完走っていいね。
    ホノルルからもう7年か。Time flies by!

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  2. 原田

    ほんとに寒かった。でもそれでも震えてないマッチョとかいて、筋肉すげえって思ったね。ありがとうありがとう。
    7年前といえば、お互い大学二年生かな。ほんとに時の流れは速いねえ。
    コメントありがとう!

    返信

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